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ジルコニアの生体親和性とは?|ブログ|西新宿五丁目駅・都庁前の歯医者 – 新宿セントラルパーク歯科

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ジルコニアの生体親和性とは?

ジルコニアの生体親和性について

ジルコニア(Zirconia)は、近年、医療や歯科分野で注目を集めている材料の一つです。その特性の中でも特に注目されているのが「生体親和性」です。この生体親和性とは、生体との適合性が高く、人体に悪影響を与えない性質を指します。この記事では、ジルコニアの生体親和性について詳しく解説します。


ジルコニアとは?

ジルコニアは、酸化ジルコニウム(ZrO₂)というセラミック材料です。非常に硬く、耐久性が高いことから、工業用途だけでなく、医療分野でも広く利用されています。特に、歯科補綴(ほてつ:人工の歯や被せ物)や人工関節、インプラントなどに使用されています。


ジルコニアの生体親和性の特長

  1. 生体適合性の高さ
    ジルコニアは非金属材料であり、金属アレルギーのリスクが非常に低いのが特長です。従来の金属製の補綴物では、アレルギーや炎症を引き起こす可能性がある場合がありますが、ジルコニアはそのリスクを大幅に軽減します。さらに、ジルコニアは周囲の組織との相性が良く、歯茎や骨に対して刺激を与えません。
  2. 耐食性と耐久性
    ジルコニアは化学的に安定しており、唾液や血液と接触しても腐食や溶解が起こりません。そのため、長期間にわたって生体内での安定性が保たれます。また、強度が高いため、インプラントやクラウンのような強度が求められる場面でも活躍します。
  3. 滑らかな表面と汚染の防止
    ジルコニアは非常に滑らかな表面を持つため、細菌やプラーク(歯垢)が付着しにくいという特長があります。この特性は、歯科やインプラントにおいて感染リスクを低減するために非常に重要です。
  4. 自然な見た目
    ジルコニアは透明感があり、歯科補綴物として使用した場合でも自然な歯に近い見た目を実現します。これにより、審美的な面でも優れた選択肢となります。

ジルコニアの具体的な用途

  1. 歯科補綴(クラウンやブリッジ)
    歯の被せ物やブリッジに使用されるジルコニアは、審美性と機能性を兼ね備えています。天然歯に近い外観を持つことから、すべての歯の治療に適しています。
  2. 歯科インプラント
    ジルコニア製のインプラントは、金属アレルギーの懸念がないため、アレルギー体質の方にも適しています。また、骨との結合性が高く、安定した治療結果を得ることができます。近年、チタン単体のインプラントよりもジルコニアをミックスしたインプラントの方が良好な予後が得られています。
  3. 人工関節
    ジルコニアは高い強度と耐久性を持つため、膝や股関節の人工関節の一部としても使用されています。金属よりも軽量で、耐摩耗性も優れている点が評価されています。

ジルコニアの将来性

ジルコニアは、その優れた特性から、医療や歯科分野だけでなく、さらなる応用が期待されています。特に、患者の個別のニーズに合わせたカスタマイズが可能な3Dプリント技術と組み合わせることで、さらなる進化を遂げると考えられています。


まとめ
ジルコニアは、生体親和性が高く、安全性と耐久性に優れた材料です。そのため、歯科や医療分野で幅広く利用されており、患者さんにとっても信頼できる選択肢となっています。金属アレルギーや審美性を気にする方には特におすすめの材料と言えるでしょう。

four dental crowns zirconia on a mirror table, black background. crowns for front teeth

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