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アングルの分類とは?かみ合わせを理解するための基礎知識
私たちが食べたり話したりする際に重要な役割を果たす「かみ合わせ」。その評価方法の一つとして広く用いられているのが「アングルの分類」です。今回は、アングルの分類についてわかりやすく解説します。この記事を読めば、かみ合わせの基本的な分類がスッキリ理解できます!
アングルの分類とは?
アングルの分類とは、アメリカの歯科医師エドワード・H・アングル(Edward H. Angle)によって提唱された、歯列と顎の関係を基にしたかみ合わせの分類法です。主に以下の3つのクラスに分けられます。
1. クラスI(正常咬合 / 中性咬合)
特徴:
- 上顎の第一大臼歯(奥歯)の咬合面が下顎の第一大臼歯に正しく噛み合っている状態。
- 上下の歯がバランス良く並んでおり、見た目も機能的にも理想的なかみ合わせ。
メリット:
- 力の分散がうまくいくため、歯への負担が少ない。
- 見た目が整っているため、美しい笑顔を作りやすい。
2. クラスII(上顎前突 / 遠心咬合)
特徴:
- 上顎の第一大臼歯が下顎の第一大臼歯よりも前方に位置する状態。
- 一般的に「出っ歯」と呼ばれる場合、このクラスに該当することが多い。
原因:
- 遺伝的要因。
- 指しゃぶりや口呼吸などの幼少期の癖。
影響:
- 審美的な問題(前歯が突出して見える)。
- 噛む力が正しく伝わらず、咀嚼が難しくなる場合がある。
3. クラスIII(下顎前突 / 近心咬合)
特徴:
- 上顎の第一大臼歯が下顎の第一大臼歯よりも後方に位置する状態。
- 「受け口」とも呼ばれる。
原因:
- 遺伝的要因。
- 顎の成長バランスの偏り。
影響:
- 噛む力の不均衡。
- 発音や咀嚼の困難が生じることがある。
アングルの分類の意義
アングルの分類は、単に歯並びの見た目だけでなく、歯の機能や健康に関わる重要な情報を提供します。この分類を基に、矯正治療や補綴(ほてつ)治療の計画が立てられます。
まとめ
アングルの分類は、かみ合わせをシンプルに3つのクラスに分けて理解するための便利な指標です。それぞれのクラスには特徴があり、歯並びやかみ合わせに問題がある場合は、早めに当院に相談することが重要です。
きれいな歯並びと健康なかみ合わせを保つことで、見た目だけでなく、全身の健康も守ることができます。気になることがあれば、まずは当院で相談してみましょう!