入れ歯は金属のベースでより快適になる理由とは？
入れ歯は、歯を失った際にその機能を補うための重要なアイテムです。特に「金属床の入れ歯」は保険適用の入れ歯と比べて高額ですが、それだけの価値があると言われています。この記事では、金属床の入れ歯が保険の入れ歯より優れている点を分かりやすく解説します。
1. 薄さと軽さ
金属床の最大の特徴は、その「薄さ」と「軽さ」です。
保険の入れ歯（レジン床）は樹脂でできており、一定の厚みが必要です。一方、金属床は金属で作られているため、強度が高く薄く作ることができます。この薄さにより、以下のメリットがあります：
- 装着時の違和感が少ない
- 発音がしやすい
- 口内が広く感じられる
2. 熱伝導性が高い
金属床は熱をよく伝えるため、食べ物や飲み物の温度を自然に感じることができます。
保険の入れ歯の場合、樹脂の断熱性が高いため、食べ物の温度を感じにくいことがあります。この温度感覚は食事を楽しむ上で大きなポイントとなり、特に料理の味わいを重視する方には重要です。
3. 耐久性が高い
金属床は素材の特性上、耐久性に優れています。
保険の入れ歯に比べて、以下のような利点があります：
- ひび割れや破損のリスクが少ない
- 長期間使用しても変形しにくい
- 維持管理が容易で、清潔に保ちやすい
結果として、長期的に見れば交換や修理の頻度が少なくなるため、コストパフォーマンスが良くなる場合もあります。
4. フィット感の向上
金属床はオーダーメイドで精密に作られるため、口腔内へのフィット感が非常に高いです。
保険の入れ歯では、経済的な制約から使用できる材料や技術に制限があるため、フィット感が劣る場合があります。金属床のフィット感の良さは、噛み合わせの安定性や口腔内の健康維持に大きく寄与します。
5. 見た目の美しさ
金属床は素材が薄いため、装着時に口の中で目立ちにくくなります。
一方、保険の入れ歯は厚みがあり、笑ったり話したりすると入れ歯が見えてしまうことがあります。金属床は、審美的な面でも優れていると言えます。
金属床の注意点
金属床には多くのメリットがありますが、以下の点にも注意が必要です：
- 価格が高い
保険適用外のため、費用は数十万円になることがあります。 - 製作に時間がかかる
精密な設計が必要なため、製作に数週間から数ヶ月かかる場合があります。 - 金属アレルギーの確認が必要
使用する金属の種類によっては、アレルギー反応が起こることがあります。
まとめ
金属床の入れ歯は、保険の入れ歯に比べて多くのメリットがあります。特に、薄さや軽さ、熱伝導性の良さ、耐久性、フィット感などは日々の生活の快適さを大きく向上させます。価格が高い点がネックになる場合もありますが、長期的な満足感を考えると、十分に検討する価値があります。入れ歯の選択に迷った際は、当院に相談し、自分に最適な選択をしましょう。
