
アーチレングスディスクレパンシーとは?わかりやすく解説
歯並びの矯正相談で「アーチレングスディスクレパンシー」という専門用語を耳にすることがあります。少し難しく聞こえますが、実は「歯の大きさ」と「あごの大きさ」のバランスのことを表している言葉です。
アーチレングスディスクレパンシーとは?
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アーチレングス … 歯が並ぶための「あごのアーチの長さ」
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ディスクレパンシー … 「不一致」や「アンバランス」
つまり、「アーチレングスディスクレパンシー」とは、歯の大きさの合計と、歯が並ぶスペースの長さが合っていない状態を指します。
どうして起こるの?
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歯が大きすぎる(歯のサイズが大きい)
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あごが小さい(歯が並ぶスペースが足りない)
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その両方が関係している
このアンバランスがあると、歯がきれいに並びきれずに、ガタガタの歯並び(叢生)やすきっ歯の原因となります。
具体的にはこんな状態
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スペース不足 → 歯が重なって並ぶ(八重歯やガタガタの歯並び)
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スペース余り → 歯と歯の間にすき間ができる(すきっ歯)
治療の考え方
矯正治療では、この「アンバランス」を解消することが大切です。方法としては、
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歯を並べるスペースを作る
(歯を少し削って幅を小さくする/奥歯を後ろに動かす/必要に応じて抜歯する など) -
あごのアーチを広げる
(矯正装置で歯列を拡大する)
こうした方法を組み合わせて、歯とあごのバランスを整えていきます。
まとめ
アーチレングスディスクレパンシーは、歯の大きさとあごの大きさのバランスが取れていない状態のこと。矯正治療の基本的な考え方のひとつであり、この分析をすることで、最もきれいで安定した歯並びを作るための治療計画が立てられます。
矯正相談のときにこの言葉が出てきたら、「歯とあごのサイズのバランスを見ているんだな」と理解していただければ安心です。