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ティースジュエリーは虫歯になりやすくなる?その理由を歯科医が解説!
キラキラと輝く「ティースジュエリー」は、歯に小さなストーンを貼り付けることで笑顔をより華やかに見せてくれる人気の審美アイテムです。
しかし一方で、「ティースジュエリーをつけたら虫歯になりやすいって本当?」という質問をいただくこともあります。
今回はその理由を、歯科の視点からわかりやすく解説します。
1. 歯の表面に汚れがたまりやすくなる
ティースジュエリーは、歯の表面に専用の接着剤でストーンを固定します。
このストーンの周囲には小さな段差や隙間ができるため、プラーク(歯垢)や食べかすが溜まりやすくなるのです。
特にストーンの縁は歯ブラシの毛先が届きにくく、汚れが残りやすいため、虫歯や歯ぐきの炎症のリスクが高まります。
2. 接着剤の影響でエナメル質が弱くなることも
ジュエリーを固定する際、歯の表面を軽く研磨して接着剤を使うことがあります。
この処置によって、エナメル質がわずかに削られたり、接着剤の刺激で表面が荒れることがあり、虫歯菌が付着しやすくなる可能性があります。
3. 取り外しの際に歯を傷つけるリスク
ティースジュエリーを外すときには、接着剤を除去するために再び研磨が必要です。
このとき、歯の表面を削りすぎてしまうと、象牙質が露出して知覚過敏や虫歯の原因になることもあります。
4. 唇や舌による刺激でプラークが付きやすい位置
ティースジュエリーをつける場所は、笑ったときに見える前歯が多いですよね。
前歯の表面は唇や舌の動きが少なく、自然な自浄作用が働きにくい部位でもあります。
そのため、装飾をつけることでより汚れが停滞しやすくなります。
5. 虫歯を防ぐためにできる対策
ティースジュエリーを楽しむなら、次のようなケアを心がけましょう。
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ジュエリー周囲を意識して丁寧にブラッシング
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デンタルフロスやタフトブラシを使う
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定期的に歯科でクリーニング・チェック
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長期間の装着は避ける
まとめ
ティースジュエリー自体が虫歯を「直接」つくるわけではありません。
しかし、汚れが残りやすい環境になることが虫歯の原因につながります。
もし装着を検討している方は、歯の健康状態を確認したうえで、歯科医院で安全に取り付けてもらうことが大切です。