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正中離開(すきっ歯)の主な治療方法
前歯の真ん中にすき間が空いている状態を「正中離開(せいちゅうりかい)」といいます。笑ったときに目立つため、見た目の悩みとして相談されることが多い症状です。原因やすき間の大きさによって、治療方法はさまざまです。
① 歯列矯正(ワイヤー矯正・マウスピース矯正)
最も根本的な治療法です。前歯だけの「部分矯正」で対応できるケースも多く、治療期間も比較的短く済みます。
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長所:後戻りしにくく、噛み合わせも整えられる
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短所:ある程度の期間が必要(数ヶ月〜1年)
※近年は インビザラインなどのマウスピース矯正 で目立たずに治療する方が増えています。
② ダイレクトボンディング(歯科用プラスチックによる治療)
歯を削らずに、すき間にレジン(樹脂)を足して形を整える方法です。
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長所:1回の治療で終了、痛みがほぼない、費用が比較的安い
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短所:経年劣化で変色・欠けのリスクがある
※すき間が小さい場合に向いています。
③ ラミネートべニア
歯の表面を薄く削り、セラミックの板を貼り付けてすき間を埋める方法です。
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長所:色・形を美しく整えられる、変色しにくい
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短所:歯を少し削る必要がある
④ 舌癖・筋機能訓練(MFT)
舌で前歯を押す癖があると、すき間が再発することがあります。矯正とセットで 舌や口周りの筋肉トレーニング を行うことで、後戻りを防ぎます。
どの治療が自分に合っている?
| すき間の大きさ | おすすめ治療法 |
|---|---|
| 1mm〜2mm程度 | ダイレクトボンディング or ベニア |
| 3mm以上 | 矯正治療(部分 or 全体) |
| 舌で押す癖がある / 上唇小帯が太い | 矯正+筋機能トレーニング or 小帯切除が必要になる場合も |
ご希望の 見た目・期間・費用感 によって最適な治療は変わります。
「できるだけ早く治したい」「歯を削りたくない」「長持ちさせたい」など、優先順位を相談しながら決めるのがおすすめです。





