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電動歯ブラシって本当にいいの?メリット・デメリットを歯医者が解説!
最近は家電量販店でもドラッグストアでも、たくさんの電動歯ブラシが並んでいます。「気になってはいるけれど、実際どれだけ効果があるの?」「本当に手磨きより良いの?」という声もよく聞きます。
そこで今回は、歯科の立場から“電動歯ブラシのメリットとデメリット”をわかりやすく解説します。
✅ 電動歯ブラシのメリット
1. 短時間で効率的にプラーク(歯垢)を除去できる
電動歯ブラシは1分間に数万回振動・回転するため、**手磨きより短時間でしっかり汚れを落とせます。**磨き残しが多い方・歯磨きが苦手な方には特におすすめです。
2. 力を入れすぎずに磨ける
ほとんどの電動歯ブラシには**「押しつけすぎ防止センサー」**が付いており、歯ぐきを傷つけにくく安心です。
3. 高齢者・矯正中・インプラントの方にも向いている
腕が疲れやすい方や、矯正装置・インプラント・被せ物がある方でも軽く当てるだけで磨けるため、セルフケアの質を保ちやすいのが大きな利点です。
⚠️ 電動歯ブラシのデメリット
1. 正しい当て方を知らないと効果が半減する
「電動だから勝手に磨いてくれる」と思って動かしすぎたり、逆に当てるだけで動かさなすぎたりすると、磨き残しが発生します。
→ 歯と歯ぐきの境目に軽く当てて、ゆっくりスライドするのが基本です。
2. 機種によって効果に差がある
安価なモデルだと振動数が少なかったり、ブラシの形状が合わなかったりすることも。歯科医院でおすすめ機種を聞くのが安心です。
3. コストがかかる
本体価格に加えて**替えブラシのランニングコスト(1本500〜1000円/1〜3ヶ月交換)**が必要です。
✅ 電動歯ブラシは「合う人には強力な武器」
✔︎ 磨き残しが多い人
✔︎ 手磨きが面倒な人
✔︎ 矯正装置・インプラント・補綴物が多い人
✔︎ 高齢の方やお子さんの仕上げ磨き
こういった方には効果大です。ただし、正しい使い方と機種選びがとても重要!
もし興味があれば、ぜひ定期検診の際に「私にはどの電動歯ブラシが合いますか?」とスタッフに聞いてください。あなたの歯並び・噛み合わせ・補綴の状態に合わせて最適なものをご提案できます。
まとめ
電動歯ブラシのメリット | デメリット |
---|---|
時短&高い清掃力 | 当て方を間違えると効果が出にくい |
力の入れすぎ防止で歯ぐきに優しい | 機種によって性能に差がある |
高齢者・矯正中などでも磨きやすい | コストがかかる |
**「正しい使い方+自分に合った機種」**さえ選べば、電動歯ブラシはとても心強いパートナーになります。ぜひ次の歯磨き習慣のアップデートに検討してみてくださいね!