
舌苔とは?
舌苔(ぜったい)とは、舌の表面に付着する白っぽい、または黄ばみのある汚れのことを指します。これは、食べかすや剥がれ落ちた粘膜のカス、口腔内の細菌などが舌の表面にたまってできたものです。健康な人にも多少はありますが、量が増えると口臭や味覚の低下の原因になることがあります。
なぜ舌苔ができるの?
舌苔ができる主な原因は以下のようなものです。
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口の中の乾燥(ドライマウス):唾液が少ないと自浄作用が弱まり、汚れが舌に付きやすくなります。
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口呼吸:口を開けて呼吸することで乾燥が進み、舌苔がつきやすくなります。
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食生活:柔らかい食べ物ばかり食べると舌の表面があまり擦れず、汚れが残りやすくなります。
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全身の健康状態:胃腸の不調や疲労、ストレス、免疫力の低下なども舌苔を増やす要因です。
舌苔があるとどうなる?
舌苔が厚くなると、口臭の原因になるだけでなく、味覚が鈍くなったり、細菌が繁殖しやすくなったりします。特に高齢者では、誤嚥性肺炎のリスクを高めることもあるため、舌の清掃はとても大切です。
舌苔の正しい取り方
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専用の舌ブラシを使う
歯ブラシではなく、舌専用のクリーナーを使うのがおすすめです。 -
優しくなでるように
強くこすると舌を傷つけることがあります。1〜2回軽くなでる程度で十分です。 -
毎日ではなく、1日おきでもOK
やりすぎると逆に炎症を起こすことがあります。
舌苔を予防するには
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よく噛んで唾液を出す
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水分をしっかりとる
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口呼吸をやめる(鼻呼吸を意識する)
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バランスの取れた食生活
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定期的な歯科でのクリーニング
まとめ
舌苔は「汚れ」ではありますが、体調や生活習慣を反映する“鏡”のような存在でもあります。正しいケアと生活習慣の見直しで、きれいな舌と快適な口内環境を保ちましょう。