患者様からよくこんな事を言われる事があります。
「この虫歯は、痛くないからそのままにしておいても大丈夫ですか?」と
そんな時は
「虫歯はガンと似ていて、自然には治らないので、早めに治療した方がいいと思います。」
と答える事にしています。
虫歯とガンは共通点が多く、でき始めの時期は自覚症状がありません。
そして、自分でできている事を認識する事もできません。
そして、自覚症状が出てしまう頃には、病状はかなり悪化している事がほとんどです。
神経が生きている歯が痛みを発するほど虫歯が進行している状態というのは、神経の治療まで進める必要がある場合がほとんどです。
神経がある歯の虫歯治療の場合、痛みがない状態で治療が始められれば、治療回数は1本の虫歯に対して1回ないし2回の通院で完結します。
しかし、痛みが出ていて神経の治療が必要になると、1本の歯に5回ほどの通院が必要になり、通院の負担が一気に上がってしまいます。
そこで、重要になってくるのが定期健診です。
昔の日本の、健康保険では定期的にお口の状態をチェックするシステムが整備されていませんでした。
しかし、人々の関心は予防へと向けられ、国も予防の重要性を認識するようになり、現在では3か月に1回クリーニングを行う事は健康保険を利用して行う事ができます。
定期健診を年間のルーティンに加えて、是非健康な歯をキープして下さい。