
インプラントの「フィクスチャー」とは?
歯を失った時に使われるインプラント治療は、「人工の歯の根っこ」をあごの骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療方法です。この人工の根っこの部分を 「フィクスチャー」 と呼びます。
フィクスチャーの役割
フィクスチャーは、天然の歯の根と同じように骨にしっかり結合して、噛む力を支える重要な土台です。あごの骨と結合する仕組みを 「オッセオインテグレーション」 といい、これによってインプラントは長期的に安定して機能します。
フィクスチャーの素材
フィクスチャーには、人体との相性が良く、骨と結合しやすい チタン が主に使われています。最近では、審美性やアレルギー対応の観点から ジルコニア製 のフィクスチャーも登場しています。
フィクスチャーの形
ネジのような形をしており、骨の中にしっかり固定されるように設計されています。長さや太さは患者さんの骨の状態に合わせて選ばれます。
フィクスチャーが安定するまで
フィクスチャーを埋め込んだ後、数か月かけて骨と結合していきます。この期間を経て、はじめて上に人工の歯(上部構造)を取り付けられるのです。
まとめ
フィクスチャーは、インプラント治療の「見えないけれど最も大切な部分」です。しっかり骨に結合することで、天然の歯のように噛む力を取り戻すことができます。
インプラントを検討する際は、表面の歯だけでなく、この「フィクスチャー」という土台の役割を知っておくと安心です。