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金属を歯の治療に使用するリスクとは?|ブログ|西新宿五丁目駅・都庁前の歯医者 – 新宿セントラルパーク歯科

金属を歯の治療に使用するリスクとは?

金属を歯の治療に使用するリスクとは?

金属は固まる時に収縮する

金属は成型する際、高温にして液状化して、それを型に流して形を作りますが、金属は冷めていく段階で必ず収縮してしまいます。

ですから、歯を削って精密に歯の型取りをして、模型を製作し、金属の鋳型を作りそこに液状化した金属を流して冷まして固めると、必ず実際に削った歯の部分より小さい金属ができてしまいます。

金属の詰め物は、そういった金属加工上の特性から言っても、歯を削った部分に完全にピッタリ適合する修復物を作製する事は不可能だと言う事ができます。

 

金属の修復物を歯にはまる様にするには?

では、金属を作る時にはどのように削って部分に適合するように作るのでしょうか?

それは、技工士が模型を製作した段階で、歯を削ってある部分にあえてスペーサーというスペースを余分に作るプロセスを挟みます。

そのスペーサーは、金属の収縮を予測して、技工士がほぼ経験を元にした勘で設定されるものです。

ということは、金属の詰め物は一見すると、削ってある部分にきちんと適合していそうに見えても、見えない隙間が必ず存在するという事です。

 

金属であること自体のリスクとは?

それに加えて、金属は貴金属以外、必ず酸化を起こします。

そして、金属疲労も起こしてくるため、金属は適合の段階でセットした直後から問題を含んでいて、なおかつ経年劣化のリスクもはらんでいるという事が言えます。

また、金属は温度変化が激しく、多湿である過酷な口腔内の環境ではイオンを放出します。

その金属イオンは体内のタンパク質と結合する働きがあり、その結合物は10年~20年といった長期間経過後に遅延型アレルギーという形で体の様々な箇所にトラブルを起こすと言われています。

 

遅延型アレルギー?自己免疫疾患?

遅延型アレルギーの恐いところは、原因を特定しづらいため、治療が難しい点にあります。

また、溶解した金属のイオンは自己免疫疾患の原因となる事も試適されています。

具体的には、掌蹠膿疱症や、円形脱毛症などが症状として現れてくる事があります。

 

外国の金属に対する認識は?

諸外国ではすでに、金属を歯の詰め物として使用する事は禁止されている国も多々ありますが、日本は歯の治療に割り振られる健康保険の予算に限りがあり、その予算内で、一旦物を咀嚼できるレベルの耐久性を担保した修復物を安価に製作しなければならないといった理由から、いまだに金属の修復物を歯に装着しなければならない現状があります。

 

当院の取り組み

当院ではなるべく健康保険でも、メタルフリーの治療を心掛けています。

長持ちして安定した材質をご希望の方には、ジルコニアなどの生体親和性が高い、材質劣化の起こらない素材のカウンセリングも実施しております。

金属の詰め物が気になる方は、是非当院へご相談下さい。

 

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