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なぜこの世に歯周病は誕生したのか?なぜ乳歯は歯周病にならないのか?
「どうして歯周病なんて病気があるの?」「子どもの歯は歯周病にならないのはなぜ?」
患者さんから、意外と多く聞かれる質問です。
実はこれらには、人類の歴史と歯の構造が深く関係しています。
なぜ歯周病は誕生したのか?
歯周病は人類が“長生きするようになった結果”とも言える病気です。
昔の人類は寿命が短く、食事も現代ほど柔らかくありませんでした。
硬い食べ物を噛むことで自然と歯の汚れが落ち、歯周病が進行する前に一生を終えていたのです。
しかし現代では
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食事が柔らかくなった
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糖分を摂る機会が増えた
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寿命が大きく延びた
この結果、歯垢(プラーク)が長年たまり続ける環境が整い、歯周病が進行するようになりました。
つまり歯周病は、
👉 現代人の生活習慣と長寿が生み出した病気とも言えるのです。
歯周病の正体は「感染症」
歯周病は単なる老化現象ではなく、
細菌による慢性感染症です。
歯と歯ぐきの境目に細菌がたまり、
↓
炎症が起きる
↓
歯を支える骨が少しずつ溶ける
という流れで、気づかないうちに進行します。
痛みが出にくいため「サイレントディジーズ(静かな病気)」とも呼ばれています。
なぜ乳歯は歯周病にならないの?
結論から言うと、
乳歯は歯周病になりにくい構造と条件を持っているからです。
① 乳歯は使う期間が短い
乳歯は数年で永久歯に生え替わります。
歯周病が進行するほど、細菌が長期間とどまる時間がありません。
② 歯周ポケットが浅い
歯周病菌は、歯と歯ぐきの深いすき間(歯周ポケット)に住み着きます。
乳歯はこのポケットが浅く、細菌が定着しにくい構造です。
③ 骨と歯ぐきが柔軟で代謝が活発
子どもの骨や歯ぐきは新陳代謝が非常に活発。
炎症が起きても回復しやすく、重症化しにくい特徴があります。
※ただし、**歯肉炎(歯ぐきの腫れ)**は子どもでも起こります。
放置すると、永久歯が生えそろった後に歯周病へ移行しやすくなるため注意が必要です。
大人になってからが本当の歯周病対策のスタート
歯周病は
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気づかない
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痛くない
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でも確実に進む
という特徴があります。
だからこそ、
症状が出る前の定期検診とメンテナンスがとても重要です。
「今は大丈夫」ではなく、
「将来も自分の歯で噛めるか」を考えることが、歯周病予防の第一歩です。
気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。





