
目次
コンポジットレジンの経年変化とは?
〜白い詰め物はずっと白いまま?〜



むし歯治療でよく使われるコンポジットレジン(CR)。
歯の色に近い材料で、保険適用も可能なため、多くの方が経験されている治療です。
しかし、
- 「だんだん黄色くなってきた」
- 「ツヤがなくなった気がする」
- 「境目が黒く見える」
といったご相談をいただくことがあります。
今回は、コンポジットレジンの経年変化について、わかりやすく解説します。
コンポジットレジンとは?
コンポジットレジンは、プラスチック(レジン)とセラミックの微粒子を混ぜた材料です。
メリット
✔ 歯を削る量が少ない
✔ 1日で治療が完了することが多い
✔ 自然な見た目
一方で、経年劣化は避けられない材料でもあります。
コンポジットレジンの主な経年変化
① 変色(着色)
レジンは吸水性があり、時間とともに水分や色素を吸収します。
特に着色しやすいもの:
- コーヒー
- 紅茶
- 赤ワイン
- カレー
- タバコ
数年経つと、黄色っぽく変色することがあります。
② ツヤの消失・表面の粗さ
毎日の咀嚼や歯ブラシで、表面が少しずつ摩耗します。
表面が粗くなると:
- 汚れが付きやすくなる
- さらに着色しやすくなる
という悪循環が起きます。
③ 隙間(マイクロリーケージ)
レジンは時間とともにわずかに劣化・収縮します。
その結果、
歯と詰め物の境目に微細な隙間ができることがあります。
そこから:
- 二次むし歯
- 境目の黒ずみ
が起こるリスクがあります。
④ 欠け・破折
奥歯など強い力がかかる部位では、
長年の使用で欠けることがあります。
特に、
- 歯ぎしり
- 食いしばり
- 噛み合わせが強い方
は注意が必要です。
どれくらいもつの?
一般的には
5年程度がひとつの目安といわれます。
ただし、
- 噛み合わせ
- 生活習慣
- 口腔ケアの状態
- 修復範囲の大きさ
によって大きく変わります。
10年以上問題なく使えているケースもあります。
経年変化したらどうする?
状態によって対応は異なります。
✔ 表面の着色のみ
→ 研磨で改善できる場合あり
✔ 二次むし歯がある
→ 詰め直しが必要
✔ 大きな破折
→ セラミックなど他材料への変更を検討
セラミックとの違い
セラミックは吸水しないため、
- 変色しにくい
- 表面が長期間ツルツル
- 劣化しにくい
という特徴があります。
ただし費用や削る量など、適応は症例によって異なります。
まとめ
コンポジットレジンは
✔ 身体に優しい
✔ 歯を守る治療
✔ とても優秀な材料
ですが、永久的なものではありません。
定期検診で状態をチェックし、
必要に応じてメンテナンスや再治療を行うことが大切です。
「この詰め物、大丈夫かな?」と感じたら、
早めのチェックをおすすめします。




