
炭酸ガスレーザーとは?


**炭酸ガスレーザー(CO₂レーザー)**は、歯科治療で主に「歯ぐきなどの軟らかい組織」に使われるレーザー機器です。
波長は10,600nmで、水分に強く吸収されるという特徴があります。
つまり、水分を多く含む歯肉(歯ぐき)や粘膜に反応しやすく、周囲へのダメージを最小限に抑えながら処置できるという特性を持っています。
炭酸ガスレーザーの主な効果
① 出血が少ない(止血効果)
レーザーには血管を瞬時に凝固させる作用があります。
そのため、メスで切開する場合と比べて出血が少なく、視野が確保しやすいのが特徴です。
✔ 歯肉切除
✔ 小帯切除
✔ 歯周外科処置
などで大きなメリットがあります。
② 痛みや腫れが少ない
レーザーは組織へのダメージが限定的なため、
術後の腫れや痛みが比較的軽減されやすい傾向があります。
患者さんにとっては
「思ったより楽だった」
という感想につながりやすい治療法です。
③ 殺菌効果
レーザーには高い殺菌作用があります。
特に、
・歯周病菌の除去
・口内炎の治療
・抜歯後の治癒促進
などに有効です。
歯周ポケット内部の細菌数を減らすことで、炎症のコントロールに役立ちます。
④ 治癒の促進
炭酸ガスレーザーには、創傷治癒を促進する作用があるとされています。
血流改善や炎症抑制を通して、回復を助けます。
そのため、
・口内炎
・ヘルペス
・抜歯後の治癒遅延
などのケースでも使用されることがあります。
どんな治療に使われるの?
炭酸ガスレーザーは主に軟組織処置で活躍します。
- 歯肉の形態修正(ガミースマイル改善など)
- 小帯切除
- 歯周病治療の補助
- 口内炎治療
- インプラント周囲炎の消毒補助
※硬い歯や骨を削る用途には基本的には使いません。
従来治療との違い
| 項目 | メス | 炭酸ガスレーザー |
|---|---|---|
| 出血 | 多い | 少ない |
| 縫合 | 必要なことが多い | 不要なことが多い |
| 術後腫れ | 出やすい | 比較的少ない |
| 殺菌作用 | なし | あり |
患者さんの身体的負担を軽減できる点が大きなメリットです。
注意点
・保険適用にならないケースもある
・すべての症例に万能ではない
・適切な診断が必要
レーザーはあくまで「治療を助ける道具」です。
正しい診断と術者の経験が重要になります。
まとめ
炭酸ガスレーザーは、
✔ 出血が少ない
✔ 痛みが少ない
✔ 殺菌効果がある
✔ 治癒を促進する
という多くのメリットを持つ、患者さんにやさしい治療機器です。
歯ぐきの処置や歯周病治療をより低侵襲で行えるため、
「できるだけ身体に負担の少ない治療を受けたい」という方には有効な選択肢になります。
ご自身の症状にレーザー治療が適しているかどうかは、診査が必要です。
気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。




