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歯ぎしりは「歯を失う原因」になる?寝ている間に歯の寿命を縮める本当の理由
「朝起きると顎が疲れている」
「家族から歯ぎしりを指摘された」
「最近、歯が欠けたり、詰め物がよく外れたりする」
このような症状がある方は、歯ぎしりや食いしばりが原因かもしれません。
歯ぎしりというと「歯がすり減るだけ」と思われがちですが、実際には虫歯や歯周病と並び、歯の寿命に大きく関わる重要な問題です。
今回は、歯ぎしりがなぜ歯を失う原因になるのか、そして歯を守るために何ができるのかをご紹介します。
歯ぎしりの力は想像以上に強い
普段食事をするとき、歯にかかる力は約10~20kg程度といわれています。
一方で、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりでは、体重に近いほどの強い力が歯に加わることもあります。
しかも寝ている間は無意識のため、自分で力を加減することができません。
毎晩何時間も同じ歯に強い力が加われば、歯や顎に負担が蓄積していきます。
歯ぎしりで起こる5つのトラブル
① 歯が欠ける・割れる
健康な歯でも、長年強い力を受け続けると小さなヒビが入ることがあります。
特に神経を取った歯は水分量が少なくなるため、割れてしまうリスクが高くなります。
歯根まで割れてしまうと、多くの場合は抜歯が必要になります。
② 詰め物・被せ物が外れやすくなる
「何度も同じ歯の被せ物が外れる」
そんな場合は、接着の問題だけではなく、噛み合わせや歯ぎしりが原因になっていることがあります。
どれほど精密に作られたセラミックでも、強い力が繰り返しかかれば寿命は短くなります。
③ 歯周病が進行しやすくなる
歯周病は細菌だけで進行するわけではありません。
炎症がある歯ぐきに過度な力が加わると、歯を支える骨へのダメージが大きくなり、歯周病の進行を早めることがあります。
そのため当院では、歯周病治療と噛み合わせの確認をセットで考えることを大切にしています。
④ 知覚過敏の原因になる
歯ぎしりによって歯の表面がすり減ると、内部の象牙質が露出しやすくなります。
すると、
- 冷たい水がしみる
- 歯ブラシで痛む
- 甘いものがしみる
といった知覚過敏が起こることがあります。
⑤ 顎関節症につながることも
歯だけでなく、顎の筋肉や関節にも大きな負担がかかります。
その結果、
- 口が開けにくい
- 顎が痛い
- カクカク音がする
- 頭痛や肩こり
などの症状が現れることがあります。
歯ぎしりは「ストレス」だけが原因ではありません
「歯ぎしりはストレスが原因ですよね?」
と質問されることがあります。
ストレスは一つの要因ですが、それだけではありません。
歯ぎしりには、
- 噛み合わせ
- 睡眠の質
- 生活習慣
- 筋肉の緊張
- 個人の体質
など、さまざまな要因が関係していると考えられています。
そのため、単純に「ストレスを減らせば治る」というものではありません。
ナイトガードだけで十分?
ナイトガード(マウスピース)は、歯ぎしりによるダメージを軽減する有効な方法です。
しかし、ナイトガードは歯ぎしりそのものを治す装置ではありません。
歯を守る「ヘルメット」のような役割です。
もし、
- 特定の歯だけが強く当たっている
- 噛み合わせに偏りがある
- 歯並びが原因で力が集中している
といった問題がある場合は、それらも合わせて評価することが大切です。
当院が噛み合わせを重視する理由
当院では、歯ぎしりの相談を受けた際、
単にナイトガードを作製するだけではありません。
- 歯のすり減り方
- 詰め物や被せ物の状態
- 噛み合わせのバランス
- 歯周病の有無
- 顎関節の状態
まで総合的に診査し、その方にとって歯へ負担が少ない状態を目指します。
歯ぎしりは完全になくせないこともあります。
だからこそ、歯がダメージを受けにくい環境を作ることが、歯の寿命を延ばすために重要だと考えています。
まとめ|歯ぎしりは「静かに歯を傷める病気」です
歯ぎしりは痛みがないまま進行することも多く、自分では気づきにくい特徴があります。
しかし、
- 歯が割れる
- 被せ物が壊れる
- 歯周病が進行する
- 顎関節症になる
など、長期的には歯の寿命に大きな影響を与える可能性があります。
「歯ぎしりを指摘されたことがある」
「最近、歯が欠けたり詰め物が外れたりする」
「朝起きると顎が疲れている」
そのような症状がある方は、一度噛み合わせまで含めた検査を受けることをおすすめします。
当院では、単に症状を改善するだけでなく、10年後、20年後もご自身の歯でしっかり噛めることを目標に、一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。





