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歯根膜とは?歯を守るクッションのような大切な組織
私たちが普段何気なく使っている「歯」ですが、実は歯は骨に直接くっついているわけではありません。
歯と骨の間には 「歯根膜(しこんまく)」 という、とても重要な組織が存在しています。
この歯根膜は、歯を支えるだけでなく、噛む・感じる・守るなど、さまざまな役割を担っている大切な組織です。
今回は、歯科医療において非常に重要な「歯根膜」について、わかりやすく解説します。
歯根膜とは?
歯根膜とは、
歯の根(歯根)と顎の骨(歯槽骨)の間にある薄いクッションのような組織です。
厚さはわずか0.2mmほどですが、
この小さな組織があることで、私たちは快適に噛むことができています。
歯は硬い組織ですが、
歯根膜があることで骨に固定されながらも、わずかに動ける状態になっています。
歯根膜の主な役割
① 噛んだときの衝撃を吸収する(クッション機能)
食事の際、歯には強い力がかかります。
歯根膜はその衝撃をやわらげる クッション のような役割をしています。
もし歯根膜がなければ、
噛むたびに骨に直接力が伝わり、強い痛みを感じてしまいます。
歯根膜があることで、
私たちは硬いものでも快適に噛むことができるのです。
② 噛む力を感じ取るセンサー機能
歯根膜には神経が豊富にあり、
噛む強さや食感を感じるセンサーの役割も担っています。
例えば:
- 硬いものを噛んだとき
- 砂など異物を噛んだとき
- 強く噛みすぎたとき
これらを瞬時に感知し、
顎の筋肉に「力を調整して」と指令を出します。
つまり歯根膜は、
噛みすぎによる歯の破折やダメージを防ぐ安全装置でもあるのです。
③ 歯を支える(支持機能)
歯根膜は、歯と骨をつなぎ、
歯を適度な弾力をもって支える役割をしています。
完全に固定されているわけではなく、
わずかに動くことで力を分散し、歯を守っています。
④ 矯正治療で歯を動かせるのは歯根膜のおかげ
矯正治療で歯が動くのも、
この歯根膜があるからです。
歯に力をかけると、
- 押される側の骨が吸収される
- 引っ張られる側に骨が作られる
という変化が起き、歯が少しずつ移動します。
つまり歯根膜は、
歯が生きている証であり、動かせる理由でもあります。
歯根膜がダメージを受けるとどうなる?
歯根膜はとても重要な組織ですが、
次のようなことでダメージを受けることがあります。
- 歯周病
- 強い食いしばり・歯ぎしり
- 強すぎる噛み合わせ
- 外傷(ぶつけたなど)
ダメージを受けると、
- 噛むと痛い
- 歯が浮いた感じがする
- 歯が揺れる
- 違和感が続く
といった症状が出ることがあります。
歯を守る=歯根膜を守ること
歯を長く健康に保つためには、
歯そのものだけでなく 歯根膜を守ること がとても重要です。
そのためには:
- 定期的な歯科検診
- 歯周病予防
- 噛み合わせチェック
- 食いしばり対策(マウスピースなど)
が大切になります。
まとめ
歯根膜は、
歯を支え・守り・感じるための非常に重要な組織です。
普段は意識することがありませんが、
この小さな組織があるからこそ、私たちは快適に噛むことができます。
噛むと痛い
歯が浮く感じがする
噛み合わせが気になる
このような症状がある場合は、
歯根膜に負担がかかっている可能性があります。
気になる症状がある方は、
早めに当院でのチェックをおすすめします。





